「福岡でも赤福が買えたら」と思ったことはないだろうか。
伊勢神宮の門前菓子として300年以上愛されてきた赤福餅は、やわらかいお餅の上にこし餡をのせたシンプルな姿と、後を引く上品な甘さで、全国にファンを持つ銘菓だ。
ただし、気になるのはその入手しにくさ。赤福の公式サイトで店舗一覧を確認すると、常設の直営店・取扱店は三重県・愛知県・岐阜県・大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県のみに存在し、福岡を含む九州エリアには一切掲載がない。
結論から言えば、現時点では福岡に赤福の常設販売店は存在しない。
では福岡では絶対に買えないのかというと、そうではない。
大丸福岡天神店で年に数回開催される催事イベントに赤福が出店しており、これが福岡唯一といってよい購入機会になっている。
この記事では、その催事情報と入手方法を整理して解説する。
福岡で赤福が常設販売されている場所一覧
結論を最初に示しておく。
2025年時点において、福岡県内に赤福の常設販売店はない。
赤福の公式ウェブサイトに掲載されている店舗は、すべて三重県から兵庫県・奈良県にかけての近畿・東海エリアに集中している。
百貨店内の取扱店も含め、九州・福岡を対象としたページは存在しない。下表は赤福の常設展開エリアをまとめたものだ。
| エリア | 主な店舗・取扱場所 |
|---|---|
| 三重県(伊勢市) | 本店、おかげ横丁各店など多数の直営店 |
| 三重県(伊勢市外) | 近鉄伊勢志摩線の各駅売店など |
| 愛知県 | 名古屋駅構内、名鉄百貨店など |
| 大阪府 | 近鉄百貨店各店、大阪駅周辺など |
| 京都府 | 近鉄京都駅など |
| その他近畿 | 兵庫県・奈良県・滋賀県の一部 |
| 福岡県 | 常設店なし(催事のみ) |
旅行や帰省のついでに伊勢や名古屋・大阪を経由するなら、その道中で購入するのが最もシンプルな方法になる。
大丸福岡天神店(天神エリア)
大丸福岡天神店は、福岡で赤福に出会える唯一の定期的な機会を提供している百貨店だ。
ただし、ここで注意が必要なのは「常設販売ではない」という点だ。
同店公式の告知にも「通常、大丸では販売していない赤福餅」という表現が使われており、年に数回の催事イベントに出店する形式をとっている。
店舗情報は以下の通りだ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店舗名 | 大丸福岡天神店 |
| 住所 | 福岡市中央区天神1-4-1 |
| アクセス | 西鉄福岡(天神)駅から徒歩約1分 |
| 催事会場 | 本館8階 催場(イベントにより異なる場合あり) |
| 販売形式 | 催事期間中のみ(常設販売なし) |
| 問い合わせ | 092-712-8181(大丸福岡天神店代表) |
次で詳しく触れるが、年1〜2回の催事に赤福が出店しており、その際にはイートインの「茶屋」も設けられる。催事開催中であれば、できたての赤福餅を抹茶とともに会場で食べることもできる。
博多駅マイング・デイトス周辺
博多駅直結のショッピングセンター「マイング」や「博多デイトス」は、福岡を代表する土産物スポットであり、ひよ子本舗吉野堂・鈴懸・大原老舗など地元の和菓子店が軒を連ねている。
しかし、赤福の常設店・常設取扱店はこのエリアには存在しない。
食べログなどの口コミサイトで「博多駅×赤福」を検索すると結果が表示されることがあるが、これらの多くは赤福に似た和菓子(博多ぶらぶら・太閤福など)に関する言及か、過去の催事に関する情報だ。
博多駅エリアで赤福を購入しようとして足を運んでも、空振りに終わる可能性が高い。
「博多駅周辺で赤福を」と考えるより、催事の開催時期に合わせて天神の大丸福岡天神店を訪れるほうが確実だ。
福岡空港での購入可否
福岡空港の国内線ターミナルには博多通りもん・ひよ子・めんべいなど福岡土産が充実しているが、赤福の常設販売は確認されていない。
赤福が空港販売に対応しているのは主に中部国際空港(セントレア)や伊丹空港などで、九州・福岡空港はその範囲に含まれていない。
伊勢・名古屋・大阪方面からのフライト利用者が機内持ち込みで持参したケースと、現地での購入機会を混同しないよう注意が必要だ。
福岡空港で赤福を買えることを前提に旅程を組むのは避けたほうがよい。
期間限定・催事・物産展での出店情報
福岡で赤福を入手できる実質的なルートは、大丸福岡天神店で定期開催される催事への出店だ。
赤福は全国各地の百貨店催事に積極的に参加しており、福岡においても大丸福岡天神店が主要な出店先となっている。
催事期間は短く、整理券が必要になるほどの人気を誇るため、事前に情報をつかんでおくことが重要だ。
全国うまいもの大会(大丸福岡天神店)
「全国うまいもの大会」は、大丸福岡天神店が年に複数回開催する食品催事で、551HORAI(大阪)や赤福(三重)など全国の人気店が集結する同店の代表的なイベントだ。
確認できた直近の開催実績は以下の通りだ。
| 回数 | 開催時期 | 主な赤福出品商品 |
|---|---|---|
| 第36回 | 2023年1月 | 赤福餅、茶屋(イートイン) |
| 第37回 | 2023年5月 | 赤福餅、白餅黑餅 |
| 第41回 | 2025年5月7〜12日 | 赤福餅、白餅黑餅、いちごコルネ(大丸限定)、あずきコルネ和三盆クリーム(福岡初登場)、茶屋 |
| 第42回 | 2025年9月3〜8日 | 赤福水ようかん(福岡初登場)、季の羊羹 栗、茶屋 |
回号の推移を見ると、おおよそ年2回(春と秋〜初冬)のペースで開催されていることがわかる。
ただし開催スケジュールは毎回変動するため、大丸福岡天神店の公式サイトやSNSで最新情報を確認するのが確実だ。
当日の購入には整理券が必要になる場合がある。
赤福は毎回、開場前から列ができる人気ブースのため、当日は会場のパサージュ広場で午前9時から配布される購入整理券を最優先で確保したい。
午前10時〜12時の間は整理券が必須で、正午以降は在庫がある場合に限りフリー販売になる。
整理券の配布終了情報は大丸福岡天神店の公式Instagram・公式Xにリアルタイムで発信されるため、遠方から足を運ぶ前にフォローしておくことをおすすめする。
また、催事中は「茶屋」が設けられ、イートインでできたての赤福餅をお召し上がりセット(抹茶付・800円前後)として楽しめる。
持ち帰り品だけでなく、会場での食体験も含めて計画するとより充実した時間になるだろう。
赤福水ようかん・季節商品の福岡出店スケジュール
2025年9月の第42回全国うまいもの大会では、赤福の夏季限定品「赤福水ようかん」(1箱1,200円)が福岡に初登場した。
赤福水ようかんは北海道産小豆のこし餡をなめらかな水ようかんに仕立て、折箱いっぱいに流し固めた「一枚流し」が特徴の涼菓だ。
通常の赤福餅は夏季の高温期に品質管理の観点から催事出店を見合わせるケースがあるが、赤福水ようかんは夏季出店を可能にするために開発された商品でもある。
同時に「季(とき)の羊羹 栗」(2個入600円)も販売された。
北海道産小豆の練り羊羹と栗の甘露煮を使った栗羊羹の二層構造で、彩りの美しさと栗の食感が楽しめる秋向けの商品だ。
季節商品の福岡出店スケジュールをまとめると以下のようになる。
| 商品名 | 販売時期の目安 | 福岡での状況 |
|---|---|---|
| 赤福餅 | 通年(冬〜春が中心) | 催事(うまいもの大会等)にて販売 |
| 白餅黑餅 | 通年 | 催事にて販売 |
| 赤福水ようかん | 夏季限定 | 2025年9月に福岡初登場 |
| 季の羊羹 栗 | 秋季限定 | 2025年9月に福岡初登場 |
| 赤福ぜんざい(土産) | 冬季限定 | 催事での取扱あり(要確認) |
| いちごコルネ | 春季限定 | 2025年5月に大丸福岡天神店限定で登場 |
季節商品は催事ごとにラインナップが変わるため、お目当ての商品がある場合は事前に赤福の公式サイトや大丸福岡天神店の案内で出品リストを確認しておきたい。
なお、赤福のオンラインショップ(shop.akafuku.co.jp)では赤福餅の通信販売も行っているが、デリケートな生菓子という性質上、配送対応は冬期(10月上旬〜5月下旬の目安)のみに限定されている。
夏場に福岡にいながら赤福餅を入手したい場合は、催事出店のタイミングを逃さないことが唯一の方法になる。
赤福餅を福岡で食べられるお店(イートイン)
赤福本店では、できたての赤福餅をほうじ茶とともに店内でいただくことができる。
伊勢を訪れた際の楽しみのひとつとして知られるこのイートイン体験だが、福岡でも似たような形で味わえる機会がある。
ただし、前提として把握しておきたいのは「福岡に赤福の常設イートイン店舗はない」という事実だ。
赤福本店(三重県伊勢市)をはじめとする直営店の一部では通年でイートインに対応しているが、名古屋・大阪エリアの取扱店においてもイートインが用意されているわけではない。
まして、九州・福岡には常設の赤福取扱店がそもそも存在しない。
福岡で赤福餅をイートインできる機会は、大丸福岡天神店の催事会場に設けられる「赤福茶屋」に限られる。
茶房・甘味処で赤福餅が食べられる店
福岡の茶房や甘味処で赤福餅を提供している店舗は、現時点では確認されていない。
食べログに「赤福」を含む口コミが一部存在するが、その内容を精査すると、赤福に似た福岡の銘菓(博多ぶらぶら・太閤福など)に関する言及や、ホルモン焼きの「赤福」(牛の肺・フワのこと)を指している投稿がほとんどで、伊勢名物の赤福餅を常時提供している甘味処は見当たらない。
福岡で赤福餅をイートインしたい場合は、大丸福岡天神店の「全国うまいもの大会」など催事の開催時期を狙うのが現実的な唯一の選択肢だ。
催事会場に設置される「赤福茶屋」では、下記のようなイートインメニューが提供される。
| メニュー | 価格(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 赤福餅お召し上がり「盆」抹茶付 | 800円 | できたての赤福餅2個+抹茶のセット |
| あずきコルネ+あずき茶セット | 各催事で異なる | 五十鈴茶屋ブランドのイートイン商品 |
| いちごコルネ+あずき茶セット | 各催事で異なる | 福岡県産あまおう使用の催事限定商品 |
※価格・メニュー内容は催事ごとに変わるため、最新情報は大丸福岡天神店の公式サイトで確認のこと。
テイクアウト商品は整理券が必要だが、茶屋(イートイン)と雑貨・非食品は整理券の対象外となっているため、持ち帰り品の整理券が取れなかった場合でもイートインで食べることは可能だ。
催事開催中の混雑については、平日昼間であればほぼ並ばずに入れることもある一方、週末や催事初日・最終日は混み合う傾向がある。
大丸福岡天神店の公式SNSでは整理券の配布状況をリアルタイムで発信しているため、来場前に確認しておくと良い。
福岡に行かずに赤福を買う方法(通販・お取り寄せ)
そもそも福岡に赤福の常設店がない以上、催事に合わせて足を運ぶ以外の方法として、通信販売を活用するという選択肢もある。
赤福は公式オンラインショップ(shop.akafuku.co.jp)で折箱の通信販売を行っている。ただし、生菓子という性質上、受付・配送には厳しい条件がある。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 販売期間 | 冬期のみ(おおよそ10月上旬〜5月下旬)。夏場は受付停止 |
| 配送方法 | 伊勢の製造元から直送(チルド便等) |
| 最短お届け | 注文から最短2〜3日後(15時までの注文で翌々日以降) |
| 到着時の消費期限 | 到着日が製造日翌日となるため、冬期は残り2日程度 |
| 注文上限 | 折箱は1回40箱まで |
| のし対応 | あり(注文確認画面で入力) |
注意点として、配送品は店頭で購入した場合と同じく消費期限が短い。
冬期(10月5日〜5月31日)でも製造日を含めて3日間しかないため、到着日に合わせてすぐに受け取れる状況を整えておくことが必要だ。受け取れる日時を必ず指定してから注文したい。
夏場(6月〜10月上旬ごろ)は通販が停止されるため、この時期に福岡でどうしても赤福を手に入れたいなら、催事出店のタイミングしかない。
また、通信販売では基本的に「折箱」(8個入・12個入・20個入)と「赤福ぜんざい(土産用)」が取り扱われる。
白餅黑餅や季節限定商品は通販非対応の場合があるため、公式サイトで最新の取扱商品を確認してほしい。
福岡で買える赤福の種類・価格・賞味期限
福岡で入手できる赤福の商品は催事への出店内容によって毎回異なるが、定番品から季節限定品まで幅広く並ぶことが多い。
以下に公式ページをもとに主要商品の価格と消費期限をまとめた。
| 商品名 | 価格(税込) | 個数・内容 | 消費期限の目安 | 福岡での入手可否 |
|---|---|---|---|---|
| 赤福餅 折箱 | 900円 | 8個入 | 夏期2日・冬期3日(製造日含む) | 催事・通販(冬期) |
| 赤福餅 折箱 | 1,300円 | 12個入 | 同上 | 催事・通販(冬期) |
| 赤福餅 折箱 | 2,200円 | 20個入 | 同上 | 催事で稀に出品 |
| 銘々箱 | 400円 | 2個入×1箱 | 同上 | 催事で販売例あり |
| 白餅黑餅 | 1,100円 | 8個入 | 夏期2日・冬期3日(製造日含む) | 催事 |
| 赤福水ようかん | 1,200円 | 320g(一枚流し) | 別途要確認 | 催事(夏期限定) |
| 季の羊羹 栗 | 600円 | 2個入 | 別途要確認 | 催事(秋期限定) |
| いちごコルネ | 400円 | 1本 | 当日中(要確認) | 催事(春期・大丸限定) |
| あずきコルネ和三盆クリーム | 350円 | 1本 | 当日中(要確認) | 催事(福岡初登場品) |
消費期限について補足しておきたい。赤福は「賞味期限」ではなく「消費期限」を設定している生菓子だ。
2025年10月5日以降の表記に基づくと、夏期(6月1日〜10月4日)は製造日を含む2日間、冬期(10月5日〜5月31日)は製造日を含む3日間となっている。
催事で購入する場合、製造当日〜翌日の商品が並ぶことが多いため、購入日を含めて消費期限まで1〜2日しかないケースも多い。「明後日の手みやげにしよう」という使い方はできないと考えておくほうが無難だ。
保存方法は常温で、冷蔵庫に入れるとお餅が固くなるため推奨されていない。食べる直前まで常温で保管し、できるだけ早く食べるのが最もおいしい状態を保つコツだ。
よくある質問
赤福は福岡のスーパーやコンビニで売ってる?
結論から言えば、福岡のスーパーやコンビニで赤福を購入することはできない。
赤福は防腐剤を使用しない生菓子であり、消費期限が2〜3日と非常に短い。
この性質上、日本全国に流通させる広域販売の仕組みには馴染まない。
赤福の販売チャネルは、三重・愛知・大阪を中心とした直営店・取扱店、および年数回の全国催事出店に限定されている。
近年はイオンモールなどに取扱店が拡大したケースもあるが、いずれも近畿・東海エリア内であり、九州・福岡の食品スーパーやコンビニに入荷する体制にはなっていない。
「スーパーで見かけた」という情報がSNSに上がることがあるが、その多くは「博多ぶらぶら」(左衛門)や「太閤福」(大原老舗)など、赤福と見た目が似た福岡の銘菓を指している可能性が高い。
これらは赤福とは別の商品なので注意が必要だ。
伊勢以外で赤福を買えるのはどこ?
赤福の直営店・常設取扱店は、伊勢市以外にも三重県内の複数エリアや、名古屋・大阪・京都・神戸などの主要都市に広がっている。
特に名古屋駅と大阪(梅田・難波エリア)は取扱店が充実しており、新幹線の乗り換え時や出張帰りに購入しやすいエリアだ。
| エリア | 主な購入場所 |
|---|---|
| 三重県(伊勢市) | 赤福本店、おかげ横丁各店、内宮前支店など多数 |
| 三重県(その他) | 近鉄各駅、松阪・津などの百貨店・駅構内 |
| 愛知県 | 名古屋駅(近鉄名古屋駅・JR名古屋駅ほか)、名鉄百貨店 |
| 大阪府 | 近鉄百貨店各店(阿倍野・上本町など)、大阪駅周辺 |
| 京都府 | 近鉄京都駅構内 |
| 兵庫・奈良・滋賀 | 各地の近鉄駅・百貨店の一部 |
飛行機を利用する場合は、中部国際空港(セントレア)のほか、伊丹空港・関西国際空港でも購入できる。
これらの空港を経由するルートで旅行する際に赤福を購入し、福岡へ持ち帰るという方法が、現実的に赤福を手に入れるためのひとつの手段になる。
福岡から最も近い取扱エリアという観点では、大阪が現実的な選択肢となる。
博多〜新大阪間は新幹線で約2時間15分であり、大阪での観光や用事のついでに近鉄百貨店などで赤福を購入し、購入当日中に福岡に持ち帰ることは可能だ(消費期限に余裕をみて当日〜翌日中に食べること)。
なお、通信販売については前述のとおり冬期のみ対応している。
伊勢に行く予定がない、催事にも行けない、という場合は、秋〜春の時期に公式オンラインショップを利用するのが確実な方法だ。


